人間関係リセット症候群|衝動的な行動で後悔しないための対処法
感情的になるとその場の勢いで大切な縁を切ってしまい、後になってから後悔する人も少なくありません。
この記事では、そのような衝動的な行動で後悔しないための対処法を紹介します。
本記事の内容
・人間関係リセット症候群とは
・人間関係をリセットしたくなった時の対処法
・人間関係リセット症候群になりやすい人の特徴
人の価値観や性格は人それぞれで、時には親しい人と意見がぶつかることもあります。
そんなときSNSを削除したり、LINEをブロックするなど、人間関係をリセットしてしまう人もいます。
いきなり縁を切ったことで相手を傷つけたり、怒らせてしまうこともあります。
そして衝動的な行動をとってしまったことに、自分自身がひどく後悔してしまいますが、衝動的な行動は、ちょっとした心掛けで簡単に回避できます。
この記事の内容を実践していただくだけで、良好な人間関係を築けるようになります。
ぜひ試してみてください。
目次
- ○ 人間関係リセット症候群とは
- ・人間関係リセット症候群がやりがちな行動
- ○ 人間関係をリセットしたくなった時の対処法
- ・相談できる友達を作る
- ・メールを一晩寝かせる
- ・許せる範囲を明確にする
- ・運動をする
- ○ 人間関係リセット症候群になりやすい人の特徴
- ・まじめで完璧主義な人に多い
- ・衝動的に行なう
- ・物事を0か100で考える
- ○ まとめ
人間関係リセット症候群とは
人間関係リセット症候群は、「症候群」という名前がついていますが、病気ではなく心理状態を表す言葉です。
もし心当たりがあっても「何か精神的な病気なのかな?」と心配しなくて大丈夫です。
人の心理状態は、日々の体調や状況によって変化するのが普通です。
ただし、人間関係がうまくいかないまま社会生活を送っていると、
・ストレスが増える
・友達がいなくなる
・自分に自信をなくす
・職場で居心地が悪い
・家庭環境が悪くなる
など、豊かな人生からは遠ざかってしまいます。
どんなに優れた人でも、一人の力だけでは生きていけません。
一度きりの人生がより豊かになるように、人間関係を良好にするポイントを覚えておきましょう。
人間関係リセット症候群がやりがちな行動
人間関係リセット症候群の人がやりがちな行動として、以下のことが挙げられます。
・SNSを削除する
・LINEをブロックする
・転職を繰り返す
・突然別れを切り出す
・音信不通になる
・誰もいない場所に引っ越す
・連絡先をすべて消す
・ある日突然会社を辞める
あなたはこのような経験がないでしょうか?
これらは人間関係リセット症候群の人がやりがちな行動です。
行動の特徴としては、「衝動的に」「自分の意思で」「関係を断つ」などです。
衝動的なので、つい数日前まで仲がよかった人でもいきなり縁を切ります。
また、自分の一方的な都合で関係性を切ってしまうので、相手は状況がよくわかっていません。
そして、「連絡の頻度を減らす」など距離を取るのではなく、「友達から外す」などいきなり関係を遮断してしまいます。
人間関係をリセットしたくなった時の対処法
相談できる友達を作る
人間関係リセット症候群の人は、相談できる友達が少ない傾向があります。
そこで、同じ趣味の仲間や、近所に住む友達など、悩みを相談できる人を見つけましょう。
特に人間関係のトラブルは「自分は間違っていない」「相手が悪い」と思いがちです。
お互いが自分の正義のもとで行動しているので、冷静な判断ができなくなります。
そこで、物事を客観的に見てくれる第三者の存在が必要です。
愚痴を吐くなど悩みを打ち明けるだけで気持ちがスッキリすることもあります。
何事も一人でがんばってしまう人は、悩みを一人で抱えすぎないように相談に乗ってくれる友達を作ってみてください。
メールを一晩寝かせる
メールを送るときは、文章を書いてから一晩寝かせましょう。
そして、翌日に自分が送ろうとしていた文章を読んでみてください。
「こんなメールを送信していたら大変なことになっていた」と、きっと焦るでしょう。
冷静なときにメールを読むと、いかに感情的に書いた文章が、のちに後悔することになるかがわかります。
特に、恋人への別れのメール、配偶者への離婚届、上司への退職願いなどは、のちに大きな後悔やトラブルになりかねません。
感情的になっているときは思考がネガティブに働くものです。
後になってから後悔しないように、一旦メールを寝かせましょう。
許せる範囲を明確にする
何でもかんでもリセットしていては、周りに誰もいなくなってしまいます。
性格や価値観は人それぞれなので、相手を受け入れることも大切です。
とはいえ、どうしても許せない、どうしても苦手という人もいますよね。
そんな時は「ここまでは受け入れる」「これ以上のことをされたら距離を置く」という線引きをしてもいいでしょう。
たとえば、
・暴力を振るわれた
・SNSで誹謗中傷を書かれた
・法律に触れることをされた
などです。
どこまで許せるかは、相手との関係性や状況にもよります。
ですが線引きを明確にすることで、衝動的な行動を避けられます。
この時のポイントは、被害妄想ではなく、証拠が残るような実被害を受けたときです。
相手にネガティブな印象を持っていると、自分にとって都合の悪い(もしくは都合の良い)ように解釈します。
そうならないように、第三者が客観的に見ても「これはダメだよね」とわかるような明確な線引きをしておきます。
運動をする
体を動かすと、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌されます。
特におすすめの運動が、日光浴をしながらのウォーキングです。
イライラしたときは日光浴をしながら15分ほど歩いてみてください。
体を動かすことで清々しい気持ちになり、ポジティブ思考へと変わります。
人間関係リセット症候群の人は、生活習慣が乱れていたり、室内にこもっている人が多いです。
ストレスを抱えている可能性もありますので、1日15分のウォーキングを習慣にしてみましょう。
人間関係リセット症候群になりやすい人の特徴
まじめで完璧主義な人に多い
人間関係リセット症候群という言葉を聞くと「人付き合いが雑な人なのかな」「大雑把な性格なのかな」と思うかもしれません。
実は正反対の、まじめで完璧主義な人に多いです。
何事にも一生懸命に取り組み、自分が完璧を求めるあまり、相手にも完璧を求めてしまいます。
たとえば、彼氏(彼女)に理想の恋人像を求めたり、友達にも自慢の友達であってほしいと考えます。
しかし、世の中に完璧な人など存在しません。
人間関係は、相手の悪い部分も受け入れながら築いていくものですが、自分の理想と違うと期待を裏切られたように感じ、関係を断ち切りたいと思うようになります。
また、このような人は、一人で行動するのが好きだったり、責任感が強くトラブルなども他人には相談せずに自分で解決しようとします。
そのため、一人で解決できない問題に直面したとき、他人に助けを求めずに「リセットする」という結論に至りやすいです。
衝動的に行なう
不都合なことが起きるたびに、SNSアカウントの削除と開設をくり返します。
「もうTwitter辞めます」と投稿し、音信不通になった数日後に「やっぱり戻ってきました」と投稿する人を見たことはないでしょうか?
以前から辞めようと考えていた訳ではなく、衝動的に削除するので、気持ちが落ち着いたらまた戻ってきます。
SNSのアカウントを何度も作り直している人は、人間関係リセット症候群である可能性が高いです。
物事を0か100で考える
人間関係リセット症候群の人は、物事を0か100で考える特徴があります。
そのため、何か気に入らないことがあるとすぐに関係を切ります。
人間関係にもグラデーションがあり、適切な距離感があります。
・毎日取っていた連絡を2~3日に1度にする
・毎週参加していたママ友とのランチを月1回にする
・喧嘩した相手とは少し距離を置いて冷却期間を作る
・仕事がうまくいかない時は有給休暇をとって休む
本来はこのように、頻度を減らしたり、距離を取ることもできます。
しかし、人間関係リセット症候群の人は、「音信不通になる」「連絡先を消す」「退職する」など、いきなり関係を終わらせます。
その結果、相手に心配や迷惑をかけたり、信頼を失う結果になってしまいます。
まとめ
社会生活を送る上で、人付き合いは欠かせないもの。
家族、友達、恋人、先輩、後輩、上司、部下・・・
どんな人でも人間関係に苦労した経験はあるはずです。
人間関係がうまくいっていないときこそ深呼吸をして、今回紹介した対処法を試してみてください。
人付き合いがスムーズになると、あなたが抱えている悩みが半減し、楽しさは倍になります。
あなたが豊かな人生を送れることを心より応援しています。
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